先天的、後天的な低身長

低身長が現れる時期に注意

低身長には、生後から低身長で、成長するにつれだんだんとその度合いがきつくなるような「先天的な要因」と、生まれてかある時期まで問題なく成長していたものが、ある時期から成長率が著しく下がり、結果として低身長になる「後天的な要因」があります。

先天的な要因

代表的なものとして 軟骨無形成症 などの骨の疾患や、染色体異常 などがあげられます。
また未熟児の場合でも生後半年くらいで平均に追いつくことが多いのですが、まれに半年経っても平均に追いつけない場合があり、この場合も小柄になることが多く先天的な要因といえるでしょう。

 

後天的な要因

甲状腺ホルモン異常脳腫瘍愛情遮断症候群 などがあり、これらは病気が発症した後に低身長の状態に気付くようになります。

成長ホルモンの分泌不全について

生後から成長ホルモンの分泌が悪い場合、生まれたときから低身長なのでは?と思われがちですが、これが重症な場合でも、生後半年以降、多くの場合で2〜3歳以降に、成長ホルモンの分泌が悪いと言うことがはっきりしてきます。

 

これは脳下垂体などの成長ホルモンの分泌に関係する場所に何かの異常がある場合で、まず一つ目に考えられる原因は、「さかご」や「仮死状態」で生まれてくる周産期のトラブルです。
この場合、黄疸が強かったり、低血糖を起こしたりすることが多く、この場合成長ホルモンの分泌不全が生じていることが多いので、医師と相談して成長過程は十分注目する必要があります。

 

また後天的な成長ホルモン分泌不全では、「脳腫瘍」の影響で、下垂体周辺のトラブルが発生し成長ホルモンの出が悪くなるものです。この場合は急激に成長が止まるので、身長の伸び率が極端に下がった場合、直ぐに病院へ連れて行きましょう。
詳しくは:成長ホルモン分泌不全性低身長症の原因とその治療法は?

 

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